手をあげて走る

たまに更新される日記です

2020-01-01から1年間の記事一覧

またすぐ来てくださいね

2020.11.19~11.25 「またすぐ来てくださいね」 という言葉が、嘘じゃなかった。 それが、ものすごく久しぶりなことだと気付いた。 ふと、去年の冬、鹿児島の祖父母の家から帰るときのことを思い出した。私は心が折れて鹿児島に行ったから、帰ったらまた元気…

「曇りなき眼で物事を見定める」

幼い頃、自分をもののけ姫だと思い込もうとしていた。 正確には、自分がもののけ姫ではないことは分かっていたし、けれどその事実が悲しくて、そう思い込むことで自分は周りのようにのうのうと生きているわけではないと線引きをしたかった。 友達と鬼ごっこ…

時とは、自分自身であるから

2020.05.05 ウイスキーを注いだ後の、丸氷の表面がチカチカと虹色に光っていて嬉しくなった22:56。 自粛を長い間強いられていることで、気分が落ちてしまっている人が多いらしい。間違いなく私もその一人なのだが、なんというか、普段見ないようにしていた部…

飲むヨーグルトの呼吸

2020.04.18 17時ごろお風呂に入った。シャワーを止めて顔を上げると、窓から夕日が差し込んできて超綺麗だった。もくもくと昇る湯気がオレンジ色に染まっていた。おすすめは、夕日の時間にシャワーです。窓があれば、ぜひ。 シャワーでテンションが上がり、…

夜を待つ日々

「死にかねないよね」と、グループラインで言われて、はあ、と思った。この死にかねないよね、とは、自死の意味ではなく、命尽き果てるという意味らしい。なんだか気持ちをうまく言えない。 最近は、朝起きると、夜まであとどのくらい?と考える日々だ。これ…

ボタン外れてますよ

2020.04.06 お会計を済ませてお釣りを渡すと、お客さんが「ボタン外れてますよ」と呟いて去っていった。その人の連れであろう隣の女の人が鳴らすヒールの音が耳障りで、だんだん遠ざかっていくのにだんだん近づいてくるように耳に残った。優しさで言ってくれ…

オーロラが王冠に見えて嬉しかった

2020.03.30 就活のために「最近注目しているニュース」を準備しようとニュースに目を通している。が、今年ばかりは、面接でコロナ以外のニュースについて話す人なんているのだろうかと思う。コロナコロナコロナと文字を追っているうちに、「バーニラバニラ高…

血管は怒り狂っていて開いても握っても意味がなかった

2020.03.02 渋谷駅の広告を写真に撮る人たちは、目をきらきらさせて、その後少し恥ずかしそうにする。なんにも恥ずかしくないよ。その人が好きなバンドも、アニメも、映画も、でかでかと印刷されて、紙の上で自慢げに光っている。 そして私は、立ち止まって…

6:28にアラームをセットすることはもうないかもしれない

2020.02.17~02.18 大学の友達らと、女だけの温泉旅行へ。場所は熱海。無難すぎるけど、私たちにとってはそれくらいがちょうどいいのだ。部室に集まって、小さな四人がけテーブルを囲んで皆んなでいつまでもくだらない話をした日々がある。ベランダにつながる…

のぼるのはやめましょうの鳥

2020.02.14 電波塔を囲む柵に掛る看板には、「のぼるのはやめましょう」という吹き出しと、両手(両翼)を挙げる鳥の絵が描いてある。その鳥が手塚治虫の画風のようで、カラスでもハトでもない全体的にくりくりとした様子が好きだ。電車に乗っていると、そう…

走るのと泣くのと

2020.02.11 最近は写ルンですをコートのポケットにいつも入れている。気に入ってるコート、誰にも褒められないけど気に入ってるこのごわごわのぶかぶかの真っ黒なコートに包まれて歩くと1人用のテントに入っているようで安心する。 今日もバイト。バスを待っ…

電車を乗り過ごせるままで

2020.02.10 渋谷でパソコンとにらめっこしてから新宿に寄り、高円寺をふらついて荻窪に行った。家から荻窪まで電車に5回乗った。東京は、まちがころころ表情を変えるから、めちゃくちゃボリューミーな遠足をしている気分になれるところが好きだ。大学を休学…

ごちそう様でしたと言って笑った

2020.02.09 今日から日記をつけようと思う。ある日記を読んで羨ましくなったから。単純な理由で自分でも笑ってしまう。私の日々は特に大したことはないけれど、頭の中のできごとだってその日のできごとだと思ったら、そんな日々を書き連ねてみても良い気がし…